袴を卒業式で着ようと考えていらっしゃる方は、袴の着付け予約やヘアセット予約などを前年のうちに済ませるのが通例となっています。
しかし、成人式とは異なり、各学校の卒業式の日にちや時間帯に合わせて個々人で予約を入れなくてはいけないため、どこで着付けの予約をすれば良いのか迷われる方が多いです。
そこで今回は、卒業式の袴着付けをお願い出来るところ、着付け料金の相場といったことについて解説していきます。 事前に用意すべきものや着付けに掛かる時間、ヘアセット料金など、袴の着付けに必要な情報を全てお教えします。
袴はどこで着付け出来るの?
袴の着付けは、基本的にどこの美容院でも受け付けてもらえます。
但し、卒業式シーズンの 2月、 3月は予約で混み合う可能性が高いので、早めの予約をお勧めします。
美容院以外では、袴を借りたレンタル業者の紹介で、学校やホテルで着付けてもらうことが出来ます。
学校での着付けは生協と提携していることがほとんどで、生協を通して卒業式の着物や袴を借りた人が優先的に着付けてもらえるようです。
ヘアセットやメイクアップなどは必要とせず、着付けだけをしてもらいたいという方は、自分の家に着付け師を呼び、着付けてもらうということもあります。
着付けの料金相場は?
着付けの料金相場は、着付けてもらうもの、着付けてもらう場所によっても変動してきますが、袴単品の着付けを頼むよりも小振袖と袴というセットで着付けを頼んだ方がお得な場合が多いです。
ここでは、美容院で着付けてもらう時の相場、レンタル業者を介して着付けをお願いする時の相場についてそれぞれ解説します。
美容院の場合
美容院で着付けをお願いする場合、着物の着付けだけを頼むというのは珍しく、基本的には髪の毛と着付けのセットでやってもらいます。
ヘアセットだけだと通常 10,000円のところも着付けとセットということで、ヘアセット料金が 6,000円と割引になるところが多いです。
着物と袴の着付け相場は 5,000円から 8,000円なので、ヘアセットと着付けのセット料金の相場は大体 10,000円から 15,000円といったところになります。
レンタル業者の場合
レンタル業者の場合、袴や着物を貸し出す際に着付け料金込みのセット価格で提供していることがほとんどです。
内着付け料金は大体 5,000円ぐらいとしているところが多いです。
生協の場合、着物の貸し出しに加え、袴の着付け、記念撮影込みで 25,000円というお値打ち価格で提供しています。
以上、美容院の場合、レンタル業者の場合と分けて解説しましたが、どちらの場合も袴の着付け相場は 5,000円ぐらいと考えていいでしょう。
ヘアセットに掛かる料金相場
ヘアセットの金額は、お願いする髪型によっても多少前後しますが、 3,000円から 6,000円ぐらいが相場です。
昔の女学生のように、袴にはダウンスタイルを選ぶという場合は 3,000円から 5,000円ぐらいになりますが、アップスタイルで編み込みなどをお願いする場合は 4,000円から 6,000円ぐらい掛かります。
但し、卒業式用ヘアセットという特別商品を置いている美容院も多く、どんな髪型であっても 5,000円でヘアセットしてくれるところもあります。
予約する際にはヘアセット料金についても確認しておくと安心です。
着付けや準備に掛かる時間
袴を着る場合、成人式の時と同様に、まずヘアセットとメイクアップから始まります。
ヘアセットは、カーラーなどで巻く時間などもあるため 1時間から 1時間半ほど時間を要します。
高度な技術を必要とする髪型の場合は更に時間が掛かるので 2時間は見ておく必要があります。
袴の着付けはとてもシンプルなものなので、 20分もあれば完了しますが、荷物の入れ替え時間や着てきた洋服の始末の時間なども見て、着付け時間は 30分ぐらいと考えておくといいでしょう。
事前に準備しておきたいもの
お願いする美容院によっては、着付けの前日までに着物や着付けに必要な道具を搬入しなくてはいけません。
搬入日直前に着付けに必要なものが何か分からなくなってしまうと困るので、ここで着付けに必要な小物や用意しておくべきものをリストアップします。
着物(小振袖や中振袖)
袴
半幅帯
長襦袢(半衿付)
肌襦袢
裾除け(肌襦袢と裾除けがセットになっているワンピース型のものは避けましょう)
和装下着(スポーツブラ可)
重ね衿(伊達衿)
衿芯
コーリンベルト(あれば便利です)
伊達締め2本
紐5本
補正用タオル4枚から5枚
脱脂綿
帯板(前板)
足袋(草履を履く場合)
草履(草履を履く場合)
タイツもしくはソックス(ブーツを履く場合)
ブーツ(ブーツを履く場合)
巾着(バッグ)
髪飾り
着付けの予約をする時期
袴の着付けを美容院に予約する場合は、前年の末( 11月から 12月ごろ)に予約を取りましょう。
年明けの予約は、卒業出来ることが確定してから予約をしたいという人で混雑するので、出来る限り前年の内に予約を済ませておくのが賢明です。
レンタル業者を介して袴の着付けを予約する場合は、袴を借りるのと同じ時期である前年の 3月から 5月(卒業式の約 1年前)までに着付けの予約を取るのが一般的です。
年が明けてから予約しても大丈夫と思っているとあっという間に美容院の予約が埋まってしまうので、お願いしようと思っている美容院があれば早めに予約を入れておくことをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
袴の着付けは基本的には美容院でやってもらうことが出来ますが、袴のレンタルついでにレンタル業者が紹介してくれるところで着付けをお願いすることも出来ます。
どちらの場合も着付け料はだいたい 5,000円ぐらいなので、自分のニーズに合った方を選んで袴の着付けをしてもらうようにしましょう。
レンタル業者で袴や着物一式を借りる場合は小物の準備をする必要はありませんが、袴だけ借りて自分の振袖に合わせる場合は、着付けに必要な小物の準備も全て自分で行わないといけないので、忘れ物がないようしっかり準備しましょう。