【男性・女性別】正月は袴がおすすめ?着物や羽織との相性をチェック

初詣には和装を着るという方、少なくないのではないでしょうか。また普段は洋服でお正月を迎えている方の中にも、今年は少し趣向を変えて和装で挨拶回りと考えている方もいるかもしれません。

 

そこで不安なのは、正月にはどのような和装をすればいいのかということ。1月は新成人が振袖を着るんだから、振袖に自信をもって正解を知っていると言える方は少ないのではないでしょうか。

 

今回は、正月に袴がおすすめの理由を男女別で紹介します。

正月の和装では袴を着用する?

正月にどのような和装をするのが正解か、自身の選択を即答できる方はそう多くないのではないでしょうか。着物だけを着用する、それに合わせて袴も着用するという人もいるでしょう。

 

着物や袴についてはさまざまな慣例があるため、自分が好きなときに好きなものを着用するととマナー違反になってしまうことがあります。

 

しかし現在では、正月で着る和装に厳格なしきたりはなくなってきているので、着物だけでも、さらに袴を着用しても慣例的にNGとはなりません。

【男性・女性別】正月におすすめの袴とは?

 そもそも袴にはどのような種類があり、どのような時に着用されるのでしょう。ここでは男性、女性別の正月におすすめの袴の種類や、他にどのような種類の袴があるのかを紹介します。

【男性】正月におすすめの袴

男性の和装では着物、羽織、袴の 3つが重要になります。着物を着用した上に羽織を足すことでよりフォーマルな格好になり、さらに袴を足すことで礼儀正しさが増します。

 

そのため正月で出会う人が家族だけの場合、わざわざ袴を着用するマナーはありません。

 

ただし、『親しき仲にも礼儀あり』ということわざもあるように、誰が相手でも失礼ではない服装を心がけることは必要です。正月に着用する男性の袴には大きく分けて以下の2種類があります。

●行灯袴(あんどんばかま)

●馬乗袴(うまのりばかま)

行灯袴(あんどんばかま)は股の間に仕切りがないため、女性のスカートに近い袴になります。普段履き慣れていない方からすると少し動きづらいこともあります。

 

一方で馬乗袴(うまのりばかま)は、股が仕切られておりズボンに近い袴になります。そのため最初は馬乗袴が動きやすいという男性の方が多いと言えます。

【女性】正月におすすめ袴

正月に女性が着物を着る場合、既婚なら留め袖、未婚なら振袖を着用します。

 

必ず着物を着なければいけないというマナーもありませんが、女性は袴を着てはいけないというタブーもないので、ご自身の好きな袴を着物合わせると良いでしょう。

 

また女性が袴を着用する場合は、女袴と言われる袴になるので、インターネットなどで注文するときは注意しましょう。

正月の袴はどの色がおすすめ?

 正月の着物や袴については、冠婚葬祭のように明確なマナーやタブーはありません。そのためご自身が好きな色の袴を身につけることができます。

 

特に女性は留袖や振袖に似合う袴を選ぶことで、より華やかな印象を与えることができます。また男性にも袴の色の明確な決まりはありません。

 

ただし男性、女性ともに色がマッチしていないと不恰好になってしまうので、着物と袴の色の相性はチェックしておきましょう。

正月の袴と合う羽織の種類、色、選び方

 正月の和装は着物や袴だけでなく、羽織でも楽しむことができます。羽織は種類、生地や技法、季節によって羽織るものが変わります。

 

種類としては紋付黒羽織、無地の紋付羽織、絵羽羽織などがあり、紋綸子、綸子、縫取縮緬、縮緬などの生地もあります。

 

また季節でわけた場合は、袷羽織、単衣羽織、夏羽織に分かれます。ただし正月は 1月なので、袷羽織を着用するのが一般的です。

 

色については、着物、袴と被らないようにすることをおすすめします。ただし羽織の色があまりにも強すぎると、着物や袴がまったく目立たなくなってしまいます。

 

バランスを大切にしながら、色を外してみるとおしゃれに着こなすことができます。

子供・赤ちゃんも正月に袴を着ることはあるの?

 子供や赤ちゃんが着物を着るのは、初着や七五三のときだけではありません。正月も子供や赤ちゃんが着物を着る絶好の機会です。

 

男の子に袴を着用すると、幼いながらも非常にかっこよい見た目になります。また女の子は可愛い振袖や袴を着てもよいでしょう。

 

最近は子供向けにさまざまな振袖や袴が出ているので、ご自身の着物を選ぶ楽しさとは別の楽しさを味わうことができます。

袴ロンパースで気軽に正装

 赤ちゃんにも着物を着せて新年を迎えたいけど、赤ちゃんにきっちりとした着物を着せるのは無理かなと諦めてしまう前に袴ロンパースを試してみてはいかがでしょうか。

 

見た目は袴風の赤ちゃん用ロンパースで、一般的なロンパースとなんら変わりのないものです。外目だけ着物風にアレンジされているだけであって、着る側からすれば普段着慣れているロンパースの一種という感覚で着ることが出来るものなのです。

 

赤ちゃんは変化に敏感で特に着るものは普段着慣れた素材のもの、形のものを好む傾向にあるので、極力変化をもたらしたくないというのが親の本音でしょう。

 

袴ロンパースはそんな悩みを解消してくれる優れもので、カバーオール形式になっているので着せるのもの楽、股部分はパッチン留になっているのでオムツ替えも楽に出来るよう作られたものなのです。

 

素材は赤ちゃんの敏感肌を考慮してオーガニック素材で出来ているものが多く、着せ心地も抜群です。柄はそんなにバリエーションはないようですが、男の子のものには羽織風なものもあれば、ストライプ袴風の正装を意識した袴ロンパースもあり、結婚式にも着て行けそうなものまで取り揃えられています。

 

女の子のロンパースの袴部分は女の子らしい赤色やピンク色が多く、着物部分は花柄で可愛らしくなっています。女の子の袴も股部分はパッチン留でズボン風になっているものが主流ですが、最近ではスカート風のものも人気があるようです。

まとめ

いまでは正月を和装で迎える方は少ないのではないでしょうか。たしかに普段通りの慣れている服装の方が動きやすいことは間違いありません。

 

しかし普段しないからこそ、和装で正月を迎えることができればより一層深い思い出になるかもしれません。今年の正月は、少し趣向を変えてみてはいかがでしょうか。