7月は夏日は猛暑日もある暑い季節です。夏を感じつつ、体調にも気を付けて過ごさなければなりません。
しかし、そんな夏は活動的な気分になってしまう季節でもあります。本記事では、7月に京都へ行くなら要チェックのお祭り&イベント、観光スポットをそれぞれ紹介していきます。
7月に京都観光を予定している方は、ぜひ最後までご覧ください。
7月の京都観光でおすすめのお祭り&イベント6選
7月の京都は日本らしさを感じられるお祭りを始め、様々なイベントが開催されます。
ここでは、7月の京都観光でおすすめのお祭り&イベントを6つご紹介します。ぜひ楽しんでください。
祇園祭
祇園祭は、京都の夏祭りの代名詞とも言えるような大規模な催しです。八坂神社を中心とした市内各所にて、7月の1か月間にわたって開催されます。
平安時代前期に起源を持つお祭りであり、歴史あるイベントとして現代にも引き継がれています。
山鉾巡行(やまほこじゅんぎょう)がメインと言えるもので、33基の山鉾が祭りのメインルートを練り歩きます。また、10日からは高さ25mの山鉾を職人が組み立てていく圧巻の姿を見ることも可能です。
京都らしさ、日本文化、歴史などを一身に浴びられるようなお祭りなので、7月に京都へ行くならぜひ足を運んでみてください。
開催期間:7月1日~31日
開催場所:八坂神社を中心とする市内各所
水まつり
水まつりは、貴船神社で毎年7月7日におこなわれる七夕行事です。
貴船神社は水をつかさどる神様をお祀りしている神社であり、水まつりは水の恵みへの感謝と祈りを捧げることを目的としています。
一般的な賑やかなお祭りと違い、水まつりは静かな中で粛々とおこなわれます。献茶式や舞楽奉納などがおこなわれる大人向けの催しです。
献茶式ではお茶を献上するのですが、これは水と繋がりが深いとされているためです。また舞楽奉納も静かな中でおこなわれるため、迫力と神秘的な雰囲気を味わうことができます。
開催期間:7月7日
開催場所:貴船神社(京都府京都市左京区鞍馬貴船町180)
風鈴まつり
風鈴まつりは、「風鈴寺」とも呼ばれる正寿院でおこなわれる催しです。毎年6月~9月にわたり開催され、境内に2,000個以上の風鈴が飾られます。
避暑地としても有名な正寿院で風鈴の音を響かせることで、夏の中でも涼しさを感じて欲しいという願いで始まりました。
風鈴は全国47都道府県から集められ、形、音、色などは様々です。見て聞いて楽しめる、夏の涼しいお祭りとして多くの人々に愛され続けています。うちわや浴衣などがよく似合う景色が広がるので、浴衣を着て訪れるのもおすすめです。
ちなみに、風鈴まつりでは絵付け体験もできるので自作の風鈴を持ち帰ることもできます。
開催期間:6月~9月
開催場所:正寿院(京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149)
宵宮祭・本宮祭
宵宮祭・本宮祭は、京都屈指の人気スポットである伏見稲荷大社でおこなわれる夏のお祭りです。宵宮祭は18時から、本宮祭は9時から始まるため、どちらかに行くなら時間に注意しましょう。
土用の入りと呼ばれる時期に合わせて開催されるお祭りで、稲荷大神の分霊をお祀りする全国の崇敬者が日々の恩恵に感謝を捧げることを目的としています。
宵宮祭では稲荷山や境内の全域に数千の提灯が灯り、幻想的な景色を生み出します。ただでさえ千本鳥居が素晴らしい伏見稲荷大社が、年に1度より幻想的な姿になる特別な日でもあるのです。
開催期間:7月下旬
開催場所:伏見稲荷大社(京都市伏見区深草薮之内町68番地)
ゑんま詣・特別寺宝展
六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)は、8月の六道まいりで知られているお寺です。盂蘭盆(うらぼん)に当たる7月16日が閻魔様の大斎日(だいさいにち)にあたることから、近い3連休にゑんま詣・特別寺宝展が開催されます。
無病息災、延命長寿を願うお祭りなので、ぜひ足を運んでみて下さい。
また特別寺宝展では地獄絵を始めとするお寺の宝物を見ることができます。「冥途通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」などを間近に拝観するチャンスです。
期間中に訪れると、限定の御朱印もいただけます。特別授与で、他の日には手に入らないため御朱印を集めている方はぜひ頂いてください。
開催期間:7月中旬
開催場所:六道珍皇寺(京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595)
御手洗祭
御手洗祭は、毎年下鴨神社で土用の丑の日前後10日間に開催されるお祭りです。いつもと違う、活気と華やかさに溢れた夏祭りらしい催しとして親しまれています。
平安時代にあった禊の風習が起源とされており、現在も無病息災を祈る神事として引き継がれています。御手洗池に膝までつかり、罪や穢れを払うことができたり、疫病や安産にも御利益があるとされているのが大きな特徴です。
冷たい水に足をつけるので、夏の暑さも和らぐでしょう。涼みながらまったりお祭りを楽しみたい方におすすめです。
近隣の納涼市に足を伸ばせば、美味しいものも食べられます。
開催期間:7月下旬(土用の丑の日前後10日間)
開催場所:下鴨神社(京都市左京区下鴨泉川町59)
7月の京都は観光スポットも魅力的
7月の京都はお祭りなどのイベントも盛んにおこなわれますが、やはり定番の観光スポットも外せません。
ここでは、7月のおすすめ観光スポット6選をご紹介します。
高台寺
高台寺は、北政所ねね(きたのまんどころねね)と豊臣秀吉にゆかりのある場所として知られているお寺です。1606年にねねが秀吉を弔う目的で創建しました。
中門をくぐると重要文化財の開山堂があり、創建当初から残る貴重な建物を間近に見ることができます。屋根付きの廊下を歩くと、周囲は美しい自然に囲まれており、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。竹林や蒔絵、庭園などはそれぞれ美しく、見所満載のお寺として人気の観光スポットとしてもしばしば名前が上がります。
■七夕会
高台寺では、七夕に合わせて夜間特別拝観がおこなわれます。ライトアップされた境内が美しく、七夕飾りも相まって風情ある景色を拝観できます。
2日間だけの特別な夜間拝観で、通常より遅くまで拝観できるため密かに人気を集めています。
住所
京都市東山区 高台寺下河原町526
アクセス
東山安井バス停より徒歩7分
拝観時間
9:00~17:30
拝観料
大人600円、中学生250円
城南宮
城南宮は平安遷都の際に創建された、歴史ある神社です。方除けの神様として信仰を集めており、長い歴史の中で多くの人々を支えてきました。
優美な平安の趣が色濃く残る社殿は見応えがあり、訪れた観光客の目を奪います。庭園「楽水苑」は春の山、平安、室町、桃山、城南離宮の庭と細かな趣向が凝らされており、時間をかけてゆっくり見るのがおすすめです。夏は新緑の美しく爽やかな景色を楽しめるでしょう。
■例祭・お涼み
城南宮では7月下旬に例祭・お涼みが開催されます。18時頃から神楽殿に2つの氷柱が奉納され、それぞれ方除安全と無病息災を祈るものです。
氷柱に触れて暑さを払い、祈りを捧げましょう。
また舞台裏ではお涼み神楽を見ることもできます。夏らしい催しを通して、健康や厄除を祈願してはいかがでしょうか?
住所
京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
アクセス
市バス城南宮東口バス停より徒歩5分
営業時間
9:00~16:30
拝観料
無料
松尾大社(まつおのたいしゃ)
松尾大社(まつおのたいしゃ)は、お酒の神様をお祀りしている珍しい神社です。4月~5月にかけては山吹が境内を彩る名所としても知られています。
境内にはお庭や文化財など様々な見所があり、時間をかけてゆっくり周ると良いでしょう。お酒の資料館や樽占いは松尾大社ならではなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
ただし、お酒にまつわる話ばかりなので子ども連れには不向きと言えるでしょう。
■御田祭
松尾大社に明治時代から伝わるお祭りである御田祭。3つの村から1人ずつ選ばれた植女が儀式をおこない、虫よけなどの祈願をおこなっていたと伝えられています。
京都市無形民俗文化財に指定されているお祭りであり、現代も植女3名が異なる笛を持って拝殿を3周する儀式を見学できます。
住所
京都市西京区嵐山宮町3
アクセス
松尾大社駅より徒歩約3分
営業時間
9:00~16:30(平日、土曜日は16:00まで)
拝観料
大人500円、学生400円、子ども300円
三室戸寺
三室戸寺は、京都屈指の花の名所として知られている有名なお寺です。初夏は特にカラフルな花々が咲き誇り美しい景色を見せてくれるため、おすすめの季節と言えます。
奈良時代より現在まで長い歴史があり、皇族や貴族からも崇敬を集めてきました。阿弥陀堂、鐘楼、三重塔とあわせて京都府指定文化財に指定されているため花だけではなくぜひ建築物も見て回ってください。境内には個性豊かな石像が立ち並んでいるため、写真を撮ったり触ったりして御利益をいただきましょう。
■ハス酒を楽しむ会
夏に京都各所で見られるハス酒は、蓮の葉から注いだお酒を茎を通して飲み干すことで健康維持や長寿を祈願する催しです。
三室戸寺でも6月~8月にかけておこなわれていますが、先着300名までなので参加する場合は早めに訪れるのがおすすめです。
住所
京都府宇治市莵道滋賀谷21
アクセス
京阪三室戸駅より徒歩15分
営業時間
8:30~16:30
拝観料
大人500円、子ども300円
兵衛 cafe(ひょうえかふぇ)
兵衛 cafe(ひょうえかふぇ)は、奥貴船 兵衛(おくきふね ひょうえ)が営んでいる隠れ家カフェです。カフェやランチを楽しめるお店で、京都観光の休憩に人気です。美味しいコーヒーや和スイーツ、抹茶ドリンクなどたくさんのメニューがあるので、友人やパートナーとぜひ訪れてみてください。
■貴船の川床
毎年夏に開放される川床は、特別なカフェとして注目されています。川の上にある場所で、水の音や葉擦れの音を聞きながら風情ある時間を過ごせるサービスです。
スイーツやドリンクでカフェタイムを過ごしたり、ランチメニューでしっかり食事したりするのもおすすめです。混雑時は16時前に受付を締め切ってしまうため、早めに行くのがおすすめです。
住所
京都府京都市左京区鞍馬貴船町101
アクセス
貴船バス停より徒歩13分
営業時間
11:00~LO16:00
席料金
1人500円
二条城
二条城は、徳川幕府における京都の拠点であった場所として、現在も大切に管理されている世界遺産にも登録されているお城です。
徳川家康と豊臣秀頼が会見をおこなったり、大政奉還の舞台となったことで知られています。
旧桂宮御殿が移された本丸と、豪壮な二の丸御殿はそれぞれ見応えがあり、絢爛豪華な建築や障壁画は要チェックです。
■香雲亭での朝食
7月15日から9月いっぱいまで、二条城内の香雲亭が特別に開放されます。普段は見ることができない香雲亭からの景色を眺めながら朝食を頂ける特別な催しで、知る人ぞ知る名イベントとして親しまれています。
世界遺産でもある二条城で朝食を頂くという素敵な体験は、旅の思い出となることでしょう。
住所
京都市中京区二条城町541
アクセス
地下鉄二条城前駅よりすぐ
営業時間
8:45~16:00
拝観料
一般800円、中高生400円、小学生300円(二の丸御殿を拝観する場合、一般のみ1,300円、他は同額)
京都の街歩きは浴衣・着物で楽しもう!
京都は日本の歴史や文化が溢れる街です。和装がよく合う街並みであるため、観光するならぜひ浴衣や着物に挑戦してみてください。
7月は暑いので浴衣がおすすめです。麻の浴衣などがあれば特に涼しく過ごせますが、綿やポリエステルのものでも問題ないでしょう。インナーに冷感布のものを仕込むなどして暑さ対策してみてください。
浴衣を着たいけれど持って行くのも、着付けするのも面倒くさかったり、そもそも持っていない、着付けができないという場合は「きものレンタル wargo」がおすすめです。
たくさんの浴衣や帯から選んで、プロがしっかり着付けをします。街歩き中の着崩れもしづらく、安心して観光を楽しめるでしょう。
和装して京都観光してみたいなら、ぜひきものレンタル wargoにご相談ください。
まとめ
7月の京都は夏の空気に包まれ、明るい雰囲気を楽しめます。お祭りやイベントに参加したり、神社やお寺の夏の催しに足を運んだりしても良いでしょう。
暑い季節の観光は、涼しいエリアを組み込んで予定を立てることが大切です。ぜひ本記事を参考にしつつ、快適に過ごせる観光予定を立ててみてください。
また夏の京都観光は浴衣がおすすめです。風情ある場所を周るだけではなく、和装で気分を上げてみませんか?
本記事の情報をもとに、素敵な夏の京都観光を楽しみましょう。