これだけは押さえておきたい!浴衣美人のマナー

着物だけではなく、浴衣を着る時にも、浴衣特有のマナーやお作法があります。   そこで本コラムでは、「浴衣」という日本の文化を引きたたせるためのマナーに加えて、浴衣を着ている女性をより美しく見せることができるようなお作法をご紹介いたします!   せっかく浴衣を着たからには、決まり事を守って、格好と作法がちぐはぐにならないように振舞いたいですよね。 是非ともこちらの記事を読んで頂いて、素敵な「浴衣美人」になって下さい.

1. 下駄・草履の履き方と歩き方

浴衣の下駄は歩きずらいし履き慣れていないので、足が痛くなると思ってる方は少なくないと思います。

そんな不安な気持ちを解決するためのコツといえばこちら、 お相撲さんが稽古の準備運動で行われる「股割り」 です! ・・・え?「股割り」って何??と思われた方!

とても簡単です!肩幅より少し広く足を開いて、ひざに手を当てて、そのまま重心(腰)を下げます。そうすると、浴衣がするすると開いていくのがわかります。 腰紐をきちんと締めていれば着崩れることはありません。一度広げたら十分なので、元の姿勢(立ちの状態)に戻ったら、広がった浴衣を整えてましょう。これで、歩きやすくなるはずです。 歩きやすい準備ができたら今度は「履物」にも注意が必要ですが、ポイントを以下にいくつかご紹介いたします。

・草履、下駄は足のかかとが少しはみ出してるくらいが「粋」で「オシャレ」とされていますので、自分の足のサイズより少し小さめでも心配ありません。

・鼻緒の奥まで履こうとしてつま先を床にトントンすると、草履が傷むだけでなく、歩いているうちに指の間が痛む原因にもなります。少しゆるいかな、くらいで履くのが良いでしょう。

・歩幅もいつもより少しだけせまくしてスリッパのようにすり足で歩くと美しく見えます。

2. 寺社仏閣の参拝のお作法

・参道の真ん中は神様が通る道なので、歩かないようにしましょう。

・お参りする前に手水で体を清めましょう。

・寺社仏閣では大きな声で騒がず、心安らかにお参りしましょう。

・お参りの際は自分のお願いをするだけでなく、神様に感謝の気持ちを伝えましょう。

3. 階段の上り降り

お着物もしくは浴衣で階段を上り下りするポイントは一つ! 上前(着物・浴衣の前の部分)の裾を踏まないようにすること これだけです。右手で着物・浴衣の手前を持ち上げるとことで見た目も美しく、安全でございます。

以下に、もう少し詳細にご説明させて頂きます。
【上る時】
・身体はやや右向きにし、 重心をつま先にかけて ゆっくり昇り降りする
・裾を踏まないよう 上前をグッと引き上げる
・歩幅は小さくし、 階段に足を乗せる際は 半分程度にする

【下りる時】
・階段を降りる時は身体と足をやや斜めにし、 足裏全体が階段に接するようにすると安全です。

4. 車の乗り降り

【乗車時】
・背もたれに強く寄りかからないように注意しましょう。
・シートに浅く座ったら両袖を重ねて膝の上に置いて、膝を車の中に入れて前を向きます。

【降車時】
・お尻から乗って、足から降りるようにしましょう。
・裾を踏まないように着物を少し引き上げながら回転し、足を外に出し両袖を前でまとめて車外にでます。車から降りて立ち上がった後は前のおはしょりがめくれてないか、確認しましょう。

5. 食事の取り方

和服で食事をとる際には、食べこぼしや、羽で着物や浴衣を汚さないように気をつけなければいけない点がいくつかございます。

まず、レストランもしくはカフェーでお食事するときはは大きなハンカチを用意し、膝に掛けて下さい。足下以外にも汚れがつくことが気になる方は、エプロンなどご用意したほうが良いでしょう。 遠くにあるものを取る際には、必ず「袂」を抑えます。袂を抑えずに腕をにょっきり出すと、誤って汚してしまう危険や、食器を倒す危険が非常に高いので気を付けて!

和食や洋食を問わず、食べ物を頂く時には、机と自分との距離を拳一つ分あけます。 食べこぼし防止の為にも、いつもより小さなお口で品良く食べましょう。まず軽く一口だけ口に運びます。このとき、使っていないほうの手は、添えるようにして頂きます。

【その他ポイント】
・ハンカチ等を膝の上に置くなどして着物が汚れないように注意しましょう。
・こまめに手を拭くなどして汚れた着物を触らないように気をつけましょう。
・美しく食べられる+食べこぼしを防止するため、軽く少しずつ食べること忘れないよう!

6. お手洗いの仕方

浴衣を着たらお手洗いに行けない・・・と思ってる皆様! 以下に記載した注意事項さえ守って頂けば、浴衣でもお手洗いに行くことは簡単です♪

・帯に着物の裾を挟み込み、落ちないようにしましょう。
・着物、長襦袢の順に上前(前の部分)を持ち上げてめくり上げるようにしましょう。
・洋式トイレが便利です。
・トイレで慌てないように早め早めに行動しましょう。
・最後に鏡の前で、おはしょりがめくり上がってないか、帯がめくりあがってないか、裾が元通りになっているかを確認しましょう。

まとめ

以上、浴衣を美しく着こなすためのマナーでした! 割とそんなに難しいことではないと思いませんか?浴衣を着る時も、着物を着る時も、是非こちらでご紹介したコツを覚えていただいて、一つずつ生かして頂ければ幸いです。 また、着物レンタルwargoでは、ベテランのスタッフや着付け師の方々から、喜んで色々なコツを教えてくれますので是非ご来店いただき、色々と聞いてください♪
特別の日はもちろん、何でもない日も着物や浴衣を着て、和服美人をなってみませんか?

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