子供のお祝い事は、お宮参りやお食い初めから始まり、七五三、十歳祝い、十三参り、成人式と盛りだくさんです。
特に近年、十歳祝いこと 1/2成人式(ハーフ成人式)は地方に限らず全国的にお祝いされる行事となってきました。
この 1/2成人式はつい先ごろ作られた行事というわけではありません。
確かに、お宮参りや七五三、成人式など古くから続く伝統行事に比べると日は浅いですが、それでも三十年以上の歴史を持つちょっとしたイベントなのです。
さて、このイベントにはどんな服装で参加するのが正式なものなのか悩まれる方もいるでしょう。
わざわざ羽織袴をまた仕立てなくてはいけないのか、はたまたスーツを用意しなくてはいけないのか。
今回は、 1/2成人式で男の子が着る、人気の衣装についてまとめてみました。
1/2成人式は学校でもお祝いする?
1/2成人式は、その名の通り十歳をお祝いする行事です。
1/2成人式を考案し、始めたのが学校の先生だったということもあって、四年生のお祝い行事として学校でもセレモニーが催されるところが増えてきています。
学校の行事であっても、折角のお祝いであれば子供にちょっぴりお洒落させたいと思う親も多いでしょう。
学校行事の一環としてのセレモニーであれば、各学校の服装の規定内でお洒落をさせてみましょう。
男の子であれば中学校の制服をイメージしたようなスラックスにシャツ、セーターが無難なところでしょう。
普段はジーンズしか履かないというやんちゃ坊やには、チェック柄のズボンを履かせていつもと雰囲気を変えさせるというのも良いかもしれません。
1/2成人式のお祝いを学校で行う場合、普段の学校生活の一環として執り行われる場合もあります。
つまり、セレモニーが終わればその格好のまま外を駆け回ったり、ボール競技に興じたりといったいつもの生活に戻るということです。
あまり上等な格好をさせてしまうと、子供の遊びにも窮屈ですし、何より沢山の汚れやシミがついてしまった時に大変なので、
普段の学校生活があることも念頭に入れた上で洋服選びをするのが望ましいと言えるでしょう。
記念写真には着物が望ましい?
学校行事としての 1/2成人式祝い以外、各ご家庭でも 1/2成人式をお祝いすることがあるでしょう。
ティーンエイジという難しい年頃になる前の十歳という年齢は、まだまだあどけなさが残る可愛らしい時でもあります。
あえて大人びたスーツを着せて写真に残すというのも良いですが、大人になれば嫌でもスーツは着ることになります。
折角ならば、正装の着物でびしっと決めた写真を思い出にいかがでしょうか。
女の子は成人式に振り袖を着るのが一種の習わしになっており、十歳を過ぎてもまだまだ着物を着る機会はあるのですが、男の子はそうでもありません。
成人式で羽織袴を着るのはごく一部で、多くの人は大人の仲間入りを意識したスーツで成人式をお祝いします。
言い換えると、男の子は七五三の五歳のお祝いでしか着物を着ないことになります。
先にも述べたように、スーツはいずれ着なくてはならなくなるものなので、十歳のお祝いの席にあえて着せる必要はないと考える親も少なくないようです。
1/2成人式の男の子の着物は七五三の?それともレンタル?
1/2成人式をお祝いするに当たり、男の子に着物を着せる場合、その着物をどこで調達すれば良いか悩む方も多いでしょう。
まず、七五三で着用した五歳の着物は着られるのか否かという話になりますが、オーダーで作っている場合、
仕立て直して十歳用の着物として再び袖を通すことは可能です。
特に、ここ最近 1/2成人式の需要が高まってきていることもあり、オーダーで七五三の着物を作る際には五年後のお祝いも見据えた余分を含めて、
仕立ててくれるところが多いです。しかし既製品を購入の場合、余分はそれほどない状態で仕立てられてしまっているので、
丈出しなどが十分にできない可能性があります。
その場合は、残念ですが七五三用の晴れ着は十歳のお祝いでは着ることができないので、レンタルすることになります。
元々男の子用の着物は持っていないという方は、着物をレンタルしてみましょう。
その際、あえて大人っぽい色使い、柄行の着物を選ぶのではなく、十歳の男の子という年齢を意識した柄や色選びをするのがポイントになってきます。
衣装選びはニーズに合わせて!
1/2成人式のお祝い着は、着物、スーツ、スラックスにセーター(シャツ)といったものが定番となっていますが、
「みんなが着物だから着物にしなくてはいけない!」などといった決まりごとがあるわけではありません。
着物の正装写真を残したいのであれば着物を。
伝統行事には着物が相応しいと考えるのであれば着物を。
学校でのセレモニーだけと考えるのであればスラックスとセーター、シャツを。
着物を借りるのは面倒だと考えるのであればスーツを。
他のセレモニーにも着回しができるものをと考えるのであればスーツを。
親のニーズや考え、懐状況に応じて、十歳のお祝いに相応しい晴れ着を考えてみましょう。
しかし、親の独断と偏見で決めてしまうというのも良くないので、
子供にも何を着たいか、友達がどんな格好をするのかということも事前に聞いておくようにしましょう。
ハーフ成人式のシーズン
1/2成人式は、成人式とは異なり明確な日にちは決まっていません。
各学校や地域によっても異なりますが、大体が年度末の一月下旬から三月上旬の間に行っているようです。
寒い季節になるので、保温効果にも優れる着物はこのシーズンにもってこいの装いと言えるでしょう。スーツを着せる際には、
ジャケットの下にベストやセーターなどを着せ、寒くないよう防寒対策を忘れずに。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 1/2成人式の男の子の装いは、正装としての着物(羽織・袴)、スーツ、
ややカジュアルダウンしたスラックスとシャツの組み合わせがありました。
学校行事に出席する場合は、スラックスとシャツで普段とは違うきちんと感を出すので十分です。
逆に着物で出席すると周りから浮いてしまうことになるかもしれないので気をつけましょう。
1/2成人式の記念写真を撮るに当たっては、普段着ることのない着物がお勧めです。
七五三の着物がもしかしたらもう一度日の目を見るかもしれないので、オーダーで七五三の着物を作られている方は
仕立て直しが可能かどうか一度確認してみて下さい。